OsakaMICTの日記

最先端の低侵襲心臓血管治療を紹介します。 どなたもご覧になってください。

低侵襲循環器医療学のホームページがオープンしました

お待たせしました、我らが低侵襲循環器医療学のホームページがついにオープンしました!

大阪大学 低侵襲循環器医療学寄附講座


とことんこだわった内容になっており、TEVAR、TAVIを中心とした情報を随時upしていきます。
もちろんTEVARやTAVIに特化した特設サイトもありますので皆さん是非ご覧ください!

世界初、カテーテルを用いた人工弁手術に成功

先日紹介させていただきました心移植待機患者僧帽弁人工弁機能不全症に対する、経心尖・経カテーテル的僧帽弁植込み術が「世界初」としてニュースなどで取り上げられましたので再度ご紹介させて頂きます。
日本経済新聞の記事

www.nikkei.com
人工弁機能不全に対するカテーテル治療は保険適応外とされてますが、大阪大学では倫理委員会承認のもと積極的に行っております。
お悩みの方がおられましたら是非ご連絡下さい!

患者さんの声をご紹介します

当院で4年前にTA-TAVIを施行した当時96歳の患者さんです。
その後心不全症状なく経過し、先日術後4年目フォローに来院されなんと100歳!


現在も認知機能に問題なく、杖歩行で元気に来院していただいております。
本人のみならず家族も手術を受けてよかったと仰られてました!
まさに医者冥利(TAVI冥利?)に尽きる患者さんでした。


大阪大学TAVIチームでは患者さんに安全かつ有効な治療を提供しております。
年齢を問わず、あきらめずに一度ご相談ください!

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(写真は患者様・ご家族様の許可を頂いて掲載しております)

大阪大学TAVIチーム500例達成!

2017年7月に節目となる500例目のTAVIを施行しました。
2009年本邦第1例目のTAVI施行以来、苦節いろいろありましたが、海外proctorの先生方のご指導のおかげで、ここまで来ることができました。
totalの30日死亡0.8%!
患者群を考慮すると凄まじい数値だと思います。
今後もTAVIチームは力を合わせて、より安全で有効な治療を目指していきます。

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高齢者胸腹部大動脈瘤に対し開窓型ステントグラフト治療が有効であった症例

胸腹部大動脈瘤の手術は侵襲度が高いことが大きな問題でありますが、今後承認が期待される分枝型・開窓型ステントグラフトを用いることで、まさに「きらずに治す」ことが可能となります。
今回は、臨床研究にて開窓型ステントグラフトを使用し、高齢患者にその有用性が示されたのでご報告致します。

 

患者さんは88歳女性。
最大径60mmの胸腹部大動脈瘤(クロフォード分類5型)を指摘され、当院に紹介となりました。
ご高齢でありfrailtyも高いことから、通常の開胸人工血管置換術はもちろん、腹部分枝のデブランチ手術もリスクが高いと考えられました。

 

今回の臨床研究では、患者さんにあわせた企業製カスタムメイドステントグラフトを用いて手術を行いました。

 

術中に撮像したDynaCTのガイド下に、開窓型ステントグラフトの「窓」をSMA開口部に合わせ、まずはステントグラフト本体を留置しました。
続いて開窓部からSMAに小口径ステントグラフトを留置することで動脈瘤をexclusionし治療を完遂いたしました。
手術時間は118分でした。

 

術後経過は良好で、合併症を認めず約1週間で退院となりました。
術後のCT検査ではエンドリーク(脇漏れ)を認めておらず、分枝の開存も良好でした。

 

治療の難しい胸腹部大動脈瘤に対し、開窓型ステントグラフトを使用することで低侵襲に治療が可能であった1例となりました。

 

⇒術中映像を供覧しました。ぜひ関係の皆様にてシェアしてくださるようお願いいたします。

 

★医師の方は術中映像とCT画像をQLifeBOXからダウンロードできます。自由にご閲覧ください。

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僧帽弁人工弁機能不全症に対して、経心尖・経カテーテル的僧帽弁植込み術を施行しました

6月20日、心移植待機患者(DCM EF 23%、CRTD植込み後、MVR後、心筋シート移植後)の僧帽弁人工弁機能不全症(重度僧帽弁閉鎖不全症兼狭窄症)に対してon-pump TA-MVI(経心尖・経カテーテル的僧帽弁植込み術)を施行しました。


重症心不全チームとのコラボレーションもうまくいき、手術時間111分、出血量 160ml、pump時間19分で終了。


術後4時間で抜管し、現在リハビリ中と極めて良好な経過です。
改めて真の低侵襲治療を実感しました。


現在、人工弁機能不全に対するカテーテル治療は保険適応外とされてますが、大阪大学では倫理委員会承認のもと積極的に行っております。
お悩みの方がおられましたら是非ご連絡下さい!

 

⇒術中のダイジェスト動画を供覧しました。ぜひ関係の皆様にてシェアしてくださるようお願いいたします。

 

★医師の方はフル動画をQLifeBOXからダウンロードできます。自由にご閲覧ください。

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感染性大動脈瘤に対するステントグラフト治療の有用性が示された症例

感染性大動脈瘤に対し、ステントグラフト治療の有用性があることを報告した我々の研究が心臓血管外科学会の優秀演題に選出されましたが、今回は、まさにそのステントグラフト治療の有用性が示された症例をご報告致します。

 

基礎疾患に糖尿病をもつ73歳男性。

1ヶ月近くの腹痛と発熱を繰り返し、精査目的のCTにて感染性胸腹部大動脈瘤を指摘されました。

当科入院時、WBC13800、CRP15.55と高値を認め、血液培養では肺炎球菌を検出しました。

造影CTでは、急速に拡大する6cm大の嚢状胸腹部大動脈を認め、破裂の危険性が高いと判断しました。

TEVARではSMAのプロテクションワイヤーを一時的に留置し、腹腔動脈を閉塞する形でSMA直上にステントグラフトを留置しました。

術後は感受性を考慮した抗生剤治療を継続し、術後1週間でWBC7000、CRP2.54と著明に低下し、術後4週間でCRPが陰性化しました。

術後1ヶ月でのCTでは、大動脈瘤の著明な縮小を認めております。

今後も引き続き、内服での抗生剤治療の継続は必要ですが、感染性大動脈瘤に対してステントグラフト治療が非常に有用であった1例となりました。

 

⇒術中の映像を供覧しました。ぜひ関係の皆様にてシェアしてくださるようお願いいたします。


感染性大動脈瘤に対するステントグラフト治療

 

★医師の方は術前と術後のCT画像をQLifeBOXからダウンロードできます。自由にご閲覧ください。

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