OsakaMICTの日記

最先端の低侵襲心臓血管治療を紹介します。 どなたもご覧になってください。

“No more rapid pacing”・・・Medtoronic社の新デバイスCoreValveの症例を供覧します

youtu.be

 

カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)が次のステージに進んだことを示す象徴的なビデオです。

阪大でのCoreValve使用においては、バルーンによる大動脈弁形成(BAV)や、一時的に血流を最小化するための心室ペーシング(rapid pacing)が不要となるケースが増えています。これによりTAVIの安全性がさらに高まったと考えられます。

そのあたりの事情を説明しますと・・・(倉谷教授・談)⇒「2015年4月に臨床治験から2年経て、CoreValveが承認されました。まだ保険償還されていませんが、阪大は治験施設であったことより数例使用するチャンスを得ました。ただし最近のCoreValveの術式は治験時とは全く変わり、ほとんどの症例でpre-BAVを行わずTAVIを施行してます。ですからpost-BAVをしなければ、全くrapid pacingをしないでTAVIが完了するわけです。またBAVをしないことで、CoreValveを最初に弁輪に圧着するまでが、非常に安定したため正確な場所に、安心して留置できます。No more rapid pacingです、これはかなりいいですよ。麻酔方法も色々と考えられるし。」

今回共有するのは、pre-BAVなしのCoreValve留置プロセスの一部分です。

★「CoreValveの開きはじめから手術完了までの全プロセスを編集した動画」も用意しました。以下URLから(医療者限定ですが)ダウンロード可能です。ご質問、ご相談もお受けします。総合内科医など開業の先生方も歓迎いたします。

https://qlifebox.jp/handai/