OsakaMICTの日記

最先端の低侵襲心臓血管治療を紹介します。 どなたもご覧になってください。

『TAVIを取り巻く環境』(全4回の1:最新の地域勉強会資料より)


『TAVIを取り巻く環境』(全4回の1:最新の地域勉強会資料より)

「TAVIの今」の総括紹介資料を供覧します。11月に地域の循環器内科の先生方をお招きして合同勉強会を開催しました。その際に当科の鳥飼慶Dr.が行ったプレゼンのダイジェスト版です。本日は、全4本の1つ目です。参考になれば幸いです。

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TAVIは循環器領域の低侵襲手術の代表例です。日本初のTAVI症例は91歳男性でした。危険性が高くすでに外科的手術の施行はほぼ不可能な方でしたが、TAVI(心尖部アプローチ)で大動脈弁置換をしたところ術後良好で、術後は自宅で畑仕事を楽しまれるまでにすぐ回復し、97歳まで生きられました。 高齢者人口の増加に伴い、大動脈弁手術数は右肩上がりで増えていますが、まだまだ根治治療が施されずにいる患者さんは多いようです。海外の複数の研究でも「重症AS(大動脈弁狭窄症)患者の30-50%前後が弁置換をしないまま」と報告されています。 理由の一つは、患者さんが高齢だと「もはや大手術には耐えられない」とご本人もかかりつけ医も考えがちだからです。ところが昨今は「低侵襲」な治療法が次々と登場してきました。

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