OsakaMICTの日記

最先端の低侵襲心臓血管治療を紹介します。 どなたもご覧になってください。

2017-01-01から1年間の記事一覧

低侵襲循環器医療学のホームページがオープンしました

お待たせしました、我らが低侵襲循環器医療学のホームページがついにオープンしました! 大阪大学 低侵襲循環器医療学寄附講座 とことんこだわった内容になっており、TEVAR、TAVIを中心とした情報を随時upしていきます。もちろんTEVARやTAVIに特化した特設サ…

世界初、カテーテルを用いた人工弁手術に成功

先日紹介させていただきました心移植待機患者僧帽弁人工弁機能不全症に対する、経心尖・経カテーテル的僧帽弁植込み術が「世界初」としてニュースなどで取り上げられましたので再度ご紹介させて頂きます。日本経済新聞の記事 www.nikkei.com人工弁機能不全に…

患者さんの声をご紹介します

当院で4年前にTA-TAVIを施行した当時96歳の患者さんです。その後心不全症状なく経過し、先日術後4年目フォローに来院されなんと100歳! 現在も認知機能に問題なく、杖歩行で元気に来院していただいております。本人のみならず家族も手術を受けてよかったと仰…

大阪大学TAVIチーム500例達成!

2017年7月に節目となる500例目のTAVIを施行しました。2009年本邦第1例目のTAVI施行以来、苦節いろいろありましたが、海外proctorの先生方のご指導のおかげで、ここまで来ることができました。totalの30日死亡0.8%!患者群を考慮すると凄まじい数値だと思いま…

高齢者胸腹部大動脈瘤に対し開窓型ステントグラフト治療が有効であった症例

胸腹部大動脈瘤の手術は侵襲度が高いことが大きな問題でありますが、今後承認が期待される分枝型・開窓型ステントグラフトを用いることで、まさに「きらずに治す」ことが可能となります。今回は、臨床研究にて開窓型ステントグラフトを使用し、高齢患者にそ…

僧帽弁人工弁機能不全症に対して、経心尖・経カテーテル的僧帽弁植込み術を施行しました

6月20日、心移植待機患者(DCM EF 23%、CRTD植込み後、MVR後、心筋シート移植後)の僧帽弁人工弁機能不全症(重度僧帽弁閉鎖不全症兼狭窄症)に対してon-pump TA-MVI(経心尖・経カテーテル的僧帽弁植込み術)を施行しました。 重症心不全チームとのコラボレーシ…

感染性大動脈瘤に対するステントグラフト治療の有用性が示された症例

感染性大動脈瘤に対し、ステントグラフト治療の有用性があることを報告した我々の研究が心臓血管外科学会の優秀演題に選出されましたが、今回は、まさにそのステントグラフト治療の有用性が示された症例をご報告致します。 基礎疾患に糖尿病をもつ73歳男性。…

当院19例目の二尖弁ASに対するTAVIを行いました。

今週当院19例目の二尖弁ASに対するTAVIを行いました。いわゆるtype 0型ですがEvolut Rを用いてPVL: trivialで終了。二尖弁は一般的にTAVIが困難とされていますが、当院ではこれまでのノウハウをいかし、非常に良好な成績が得られております。お悩みの方がお…

総腸骨動脈瘤に対する新しいステントグラフト治療!!

今までの総腸骨動脈瘤に対するステントグラフト治療では、内腸骨動脈を温存することが不可能でした。 今回使用したGore社の新しいデバイスIBE(Iliac Branch Endoprosthesis)は、Excluderと組み合わせることで、今まで通りの鼠径部皮膚切開で内腸骨動脈を温存…

中川敬也先生が第47回日本心臓血管外科学会学術総会にて優秀演題賞を受賞しました。

阪大大血管治療チームの若手のホープ、中川敬也先生が2017年第47回日本心臓血管外科学会学術総会にて優秀演題賞を受賞しました。演題は「感染性大動脈瘤に対するステントグラフト治療後の遠隔成績及び感染制御因子の検討」。これまで有効性に議論があった感…